フォルダ斜め化アイコン ver.1.2
Windows95、WindowsNT4.0のためのアイコンです。これはフリーウエアです。転載も自由ですが、その際は作者までお知らせ下さい。ご意見、ご要望、間違いの指摘などありましたら作者まで。作者のホームページにも追加的な情報があります。
EMO / emotom@pobox.com
概要
Windows標準のフォルダアイコンを下図のように斜めにするためのアイコンです。
特長は、エキスプローラなどで小さく表示されても汚くならない、色合いが標準のものに近いなど、常用して違和感のないものを目指していることです。
アイコンファイル
アイコンはml_fld.dllの中にまとめて入っています。全て32x32と16x16、256色と16色のイメージを持っています。これらのイメージはその場に応じて自動的に切り替えられます。上図の左から順に0から6までの番号が付いていますので、手動で変更するときは参照して下さい。
256色アイコンを使うには
256色アイコンを使うには、OSR2以前のWindows95では基本的にPlus!が入っていることが必要です。OSR2以後のWindows95とWindowsNT4.0では初めから256色アイコンが使えるようになっています。
また、256色アイコンを表示させるには、「画面」のプロパティの「Plus!」のタブで「すべての色を使ってアイコンを表示する」にチェックが入っていることが必要です。なお、256色アイコンは画面の色数がHigh Color以上でないと表示されません。
OSR2以前のWindows95でPlus!なしでも、少し手を加えれば256色アイコンが使えるようになります。その方法は2つあって、
1.レジストリを修正する
レジストリを編集する場合、思わぬミスでシステムを壊してしまう可能性があるので、予めバックアップをとっておくことは必須です。変更については全てご自分の責任で行って下さい。
regeditで以下の部分を開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\desktop\windowmetrics
この「Shell Icon BPP」の文字列のデータを16にします。この文字列が初めからなければ文字列そのものを作ればいいです。
2.Microsoftの Windows95 Font Smoothing を入れる
Microsoftからw95gray.exeを入手して下さい(Searchで見つかるでしょう)。
これをインストールすると、「画面」のプロパティに「Plus!」のタブが現れるので、後は上の通りです。なお、これは英語ですが実用上の問題はないでしょう。
変更方法
変更方法として、Microangelo Enginnerを使う方法と、regeditとTweakUIを使う方法を説明します。
1.Microangelo Engineerを使う
MicroangeloはImpact Softwareから入手して下さい。
(1)ml_fld.dllを適当なところへコピーしておきます。ml_fld.motifも同じところへコピーします。
(2)Microangelo Engineerをインストールした後、ml_fld.motifをダブルクリックすればMicroangelo Engineerが起動し、自動的に変更するデータが読み込まれます。ここで「Apply」を押せば反映されますし、「Folder」のタブで適用するアイコンを選択することもできます。
(3)「File」から「Rebuild Icon Cache」を実行します。
(4)Windowsを再起動します。これをやらないとタイトルバーに表示されるアイコンは変更されないようです。
2.regeditとTweakUIを使う
レジストリを編集する場合の注意については先述。
(1)ml_fld.dllを適当なところへコピーしておきます。
(2)regeditで以下のように修正します。
(a)閉じたフォルダ
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\explorer\Shell Icons
この「3」の文字列のデータを先程コピーしたファイルに変更します。その際ml_fld.dll中のどのアイコンを使うか番号で指定する必要があります。例えばml_fld.dllをc:\windows\にコピーした場合、閉じたフォルダの番号は0なので、c:\windows\ml_fld.dll,0と指定します。
なお、このキーや文字列が初めからない場合は、キーや文字列そのものを作ってやればいいです。
(b)開いたフォルダ
(a)と同じところで「4」の文字列のデータを同様に変更します(番号は1)。
(c)プログラム
(a)と同じところで「36」の文字列のデータを同様に変更します(番号は2)。
(d)コントロールパネル
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\DefaultIcon
ここの「(標準)」のデータを同様に変更します(番号は3)。なお、この変更はHKEY_LOCAL_MACHINEにも反映されるようです。
(e)プリンタ
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D}\DefaultIcon
ここの「(標準)」のデータを同様に変更します(番号は4)。以下同じ。
(f)ダイヤルアップネットワーク
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{992CFFA0-F557-101A-88EC-00DD010CCC48}\DefaultIcon
ここの「(標準)」のデータを同様に変更します(番号は5)。以下同じ。
また、番号が6のフォントは作ったはいいものの、変更方法が分かりませんでした。知っている方がおられたら、ぜひ教えて下さい。
(3)TweakUIの「Repair」のタブで「Rebuild Icons」を押します。日本語化されたものだと「修復」のタブで「アイコンの再設定」です。これと同じことは、「画面」のプロパティの「Plus!」のタブで「大きいアイコンを使う」を変更して「更新」を押してもできます。
(4)Windowsを再起動します。
元に戻す方法
変更したアイコンを元に戻すには、
1.Microangelo Engineerを使う
Microangelo Engineerの「Folder」のタブで「Use Default」を押します。後は変更するときと同じ。
2.regeditとTweakUIを使う
単にレジストリを元に戻せばいいのですが、Plus!をインストールしている場合(cool.dllがある状態)は、指定するアイコンのファイルをcool.dll(典型的にはc:\windows\system\にある)に戻す必要があります。それぞれのアイコンのcool.dll中での番号は以下の通りです。
閉じたフォルダ:11
開いたフォルダ:18
プログラム:24
コントロールパネル:12
プリンタ:19
ダイヤルアップネットワーク:27
これらの文字列のコピーを、アイコンを変更する前にレジストリの書き出しで作っておけば、それらをダブルクリックするだけでその内容がレジストリに上書きされます。
Plus!をインストールしていない場合は、単に作成したキーと文字列を削除するだけです。後は変更するときと同じ。